この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第10章 兄妹だから

吸い付いた唇が離れて。もう一度合わさった後に吐息が漏れる。漏れた息を閉じ込めるように角度を変えて二つが重なる。

しばらくそれが繰り返された。

互いの唇の感触も…形さえわかるくらいに念入りに繰り返された。

徐々に花菜の瞼が下りていく。

“ そっか…、わたしは昨日も ”

昨日もこうして彼女は目を閉じた。

それは照れが理由ではなくて、暗闇を求めて自らの意識が落ちたからだ。

忘れたいことがたくさんあったせいもある。

激しい労働を強要される哀れな奴隷が、やっと与えられた休息で久方ぶりの睡眠を貪るように──。


今の彼女も、昨夜とまた同じ感覚へと溺れていった。


「……はぁ……ん……ん」

「…ハァ」

彼女の下唇と上唇を、伊月が交互に唇で食む( ハム )。

内側の粘膜が擦れて、その力加減が心地く…

そんな心地よさは思考を鈍く( ニブク )した。

そのまま痺れが頭を麻痺させていくのに合わせ、花菜の口がだらしなく開いてきた。

/421ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ