この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第12章 かき乱す者

街路の電柱に寄りかかる男を見付けて、うつろだった伊月の目が開く。

「…君は、たしか」

「……」

「ハァ…、困ったな」

アパートの前で視線を交えた二人。

伊月は相手の顔に見覚えがあった。

古びたビルの階段で、この男に捕らえられ泣いていた花菜の姿が脳裏に蘇る。

大切な妹を犯し処女を散らせた、その男だ。

「こんな所にまで現れるなんて…君はあの子のストーカー? 今度こそ警察に通報しなければならないようだね」

だが、そうとわかったものの伊月は取り乱さなかった。

今となっては…この男に対する怒りすら、伊月の中では不確かなのだから。


「ストーカー? ……ああ、それも、そうか」

「自覚はないのかい」

「とくに無かった」

それを見抜かれているのか、相手の男は悪びれることなく飄々と答える。

ある程度の距離をとって立ち止まった伊月を、上から下まで不躾に見遣った。

/421ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ