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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第12章 かき乱す者


──…


翌朝。

先に目を覚ましたのは花菜だった。

“ お兄ちゃん、うなされてる…? ”

ガララっ

「…っ…おはよう花菜」

「あ、ごめん起こしちゃった?」

兄が暑がっていると思った花菜が窓を全開にすると、その音に反応して布団の上で伊月が目を開けた。

「お兄ちゃんなんだか寝苦しそうだったよ?」

「…ああ…そっか…」

身体を起こそうとしない伊月。

彼は目も半開きの虚ろな表情で、片手を自らの頭に置いた。

酷い頭痛が治っていない。

「大丈夫?」

「…うん、自業自得だ…。頭が、痛いだけ」

「…?」

もとより朝に強い伊月が、花菜より長く眠っていることは珍しい。

普段はてきぱきと布団を畳んで端に寄せ、まだうとうとしている花菜のために朝食を用意してくれるような人だ。それが平日でも、休日であっても、しかり。

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