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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第13章 戒めの快感
「ん、あれ? 開かねぇんだけど」
「鍵かかってるのか? あっちのドアはどうだよ」
“ ウソ…っ…誰かはいってくるの? ”
高まっていた彼女の鼓動は、外にいる人の気配のせいで一気に凍り付いた。
鍵は…そうか
あの保健の先生、外に出た時に律儀に閉めて行ったんだっけ…。
でも
「─…ッッ、ぁ」
花菜はここで自身の失態に気付く。
《 そっちも閉めとけば? 》
あの時彼女は不破の言葉にそむき、ドアに鍵をかけるのを渋ったのだ。
ガララっ
「─っはぁ〜、涼し〜!」
「〇〇ちゃんいねぇの? おーい先生ぇー?」
「電気付いてんだからいるんじゃね?」
あっという間に声の主は保健室に入ってきた。
養護教諭の下の名前を馴れ馴れしく呼びながら、複数の男子生徒の声が近付いてくる。