この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第3章 ルール

けれど怒りのあまり否定が遅れてしまったから、何も言わない花菜の態度は肯定ととらえられてしまった。

同じ掃除場所の生徒が勝手に盛り上がりだす。女子も、男子もだ。

「本当にブラコンなんだ! 意外!」

「うわぁ、俺も妹いるけどさ、妹と恋愛はムリだわー」

「お前の妹、ブスだしな!」

「うっせぇ黙れよ」

皆、花菜に興味があるわけじゃない。

なのに見つけたネタをなかなか離そうとしない。放っておいてほしいという彼女の思いは通じない。


“ 嫌だ…! お兄ちゃんを馬鹿にしないで! ”


我慢も限界にきた花菜。

彼女はその場にホウキを投げ捨てた。

青色の持ち手が傾き──階段に落ちて、鋭い音が鳴り響いた。


カン!

カラン カラン カラン...


「うわっ…!?」

騒いでいた生徒達もこれにはさすがに静かになり、花菜に注目して固まった。




「…す、鈴村さん、どうかした?」

「……」

「ホウキ落としてるけど…っ」

「…そろそろ、お喋りやめようよ」

「はぁ…?」


/421ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ