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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第3章 ルール
「喋るのやめて、掃除しようよ」
「え」
「掃除時間なんだから、みんな真面目にやってよ」
「…っ」
真剣に注意した。
それから階段の踊り場まで転がったホウキを追って、数段下りる。
下りて…立ち止まって、屈んだ花菜。
皆の沈黙を背に浴びながら、次にどんな言葉を返されるのかという怖さと、言ってやったという少しの爽快感を覚えながらホウキを拾った。
....プ
「あはははははは」
「──!?」
「掃除? え? そーじを真面目にやるの? ウケるわ~!」
だが、皆をシラケさせたという花菜の自覚とは裏腹に
次の瞬間にその場を支配したのは、大口を開けて笑う彼らからの大喝采であった。