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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第14章 飽きられるまで

飽きるまで。…そう、彼が花菜に飽きるまで。

それまでこの関係が続いていく。



「えっ〜めっちゃ美味しそうじゃん可愛い〜!」

ふと、不破と帰り道を歩いている最中、若い女の黄色い声が聞こえた。

「…?」

交通量が多い路上に関わらず、五月蝿いエンジン音に負けないこれまた五月蝿い声量だった。

見れば露店の前に人溜まり。

しかもそこにいるのは武宮高校の制服を着た生徒たちではないか。

“ あ…、あの子知ってる ”

花菜と同じ学年の生徒もいた。

いつもトイレで喋っているグループの女子たち。

そう言えば中心にいる…確か "もも" という女生徒が、3年のイケメン先輩と付き合いだしたとそこで自慢しているのを聞いた。

恐らくあそこで彼女の横に立っている男がそうなのだろう。

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