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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第15章 汚れた安堵
彼はあっという間に花菜からシャツを剥ぎ取った。
下着を晒した花菜は豊かな胸の谷間を片腕で隠す。
恥ずかしさじゃない…。気乗りしないだけだ。
その証拠に今の彼女は複雑な表情を浮かべ、あまりに淡白な不破の代わりに傷付いた顔をしている。
「なんだ……その顔は」
「だって…先輩に家族がいないなんて、知ら なくて…」
「同情するのか?──…笑えるな」
「…っ…どうしてそんな言い方なんですか!?」
「──…チ」
辛い話のはずなのに、それを語る乾いた口調が耐えられなかった。
思わず声を荒げた花菜に対し、顔をしかめた不破が彼女の足首を掴み上げる。
片足を大きく開かされた花菜はソファーに仰向けに倒れた。
スカートがめくれ、太ももがショーツとともに晒される。
「アっ…!」
脚の付け根に不破が顔を埋め…ショーツの上から舌を這わせる。
花菜は瞬時に身体を強張らせ、きゅっと唇を引き結んだ。