この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第16章 崩壊への誘い

その態度がよけいにこの男の神経を逆なでると知っていながら。

…これでは伊月はまるで不破に痛めつけられるために来たようなものだ。

…もしくは、" まるで " ではなく

本当に彼の目的がそれにあるのではと、馬鹿げているが十分に考えられる。

「君の好きにすればいいよ…不破くん。あの子を守りたいなら守ればいい。君のやり方で」

「あんた、気味が悪ぃな」

「……ああ、そう…かもしれない」

いやきっとそうに違いない。そう自嘲した伊月はまさに狂気だった。

不破の握った拳が弛む。

殴る事が無意味だとわかったからか、恐れが怒りに匹敵したのか。伊月の目的を察したうえで──


《 あの子を守りたいなら…… 》


その目的があまりに的外れだと、気付いたからなのか。


「…………あんた、勘違いしてないか?」

「……?」

「…っ…俺があいつを守る?─ンなわけないだろ」


ここで不破は伊月から視線を外した。

眼光の鋭さがスッと消え去る。

彼は余裕を取り戻した表情で落ちていたタオルを拾った。


/421ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ