この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第17章 いつか 離ればなれ


そして、たぶん

今のわたしもこの人に同じ敵意を抱いている

背中を向けて去っていく相手はわかってないと思うけれど




「花菜、何を渡されたの?」

「これ…だよ。お兄ちゃんにって」

「もらうよ」

ドアを閉めて鍵をかけ直す。

畳部屋に戻った花菜は預かったファイルを伊月に渡した。

「ああこれ、明日から必要な書類だね。忘れるなんて……フ、うっかりしていたな」

「明日って?インターンって聞いたけど…」

「就活の一貫で、職業体験…みたいなものが明日から五日間あるんだ」

「……」

花菜は伊月の顔を見れずに俯いている。

そして彼女は……兄の腹部に両手を当てて、彼が着ているシャツをぎゅっと握りしめた。


「──…さっきの女の人も一緒に行くの?」

「…っ…花菜、どうし…」

「彼女なんでしょう?付き合ってるって…っ。そのインターンでも、一緒…なの?」


ドクッ‥‥


か細い声が伊月に問うた時

彼の胸が戸惑いでざわめいた。


/421ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ