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第18章 僕を見て

「ﾊｧっ…ﾊ‥…、そう だよ、君の身体は僕が育てた…。これから誰に抱かれ、誰の手で汚されようとそれは変わらない…！僕が…──ｯ」

豊かな胸。
敏感な白肌。
潤みやすい陰唇。

性感帯のひとつひとつを磨き上げ開発してきたのは兄である自分自身。無垢な彼女を処女のまま…本人さえも知らぬところで変えてきたのだ。

「だからね、花菜……君の弱いﾄｺﾛだって全部知ってる。ぜんぶ…っ……知っているよ…？教えてあげるさ」

不気味と饒舌な彼は、指に蜜をすくい直した。

それを眼前で勃ち上がる肉の芽にあてがい、伊月はその指先を素早く縦に動かした。

赤く勃起したクリトリス。

熱を帯びたその一点をたっぷりの蜜ごしに伊月が擦り上げる。

指の腹で軽く触れるくらいの強さで……

蕾の外側の皮一枚……薄い表皮を撫でるくらいの絶妙な強さで、同じ場所を一定の早さでヌルヌルと擦っている。

強さを捨てた甘狂おしい摩擦。

「…‥ｯ……ｧ、…ｯ…」

伊月の下で、花菜の口から吐息が声を包んで漏れた。

伊月はそれを聞き逃さず責めの手を継続する。

この触れ方でクリトリスを可愛がれば花菜がいったいどんな反応を返してくるのか、この男はとっくに熟知していた。

気持ちよく……けれど、ｲｶせはしない。

つまり、絶頂の予兆である苦痛にも似たあの領域が彼女を支配する事がなく、ただ快感だけが身体に蓄積される状態だ。

「ｧ‥‥ｧ…‥…っ、……─ｧ」

「入り口がゆっくり踊り出したよ…ﾌﾌ。気持ちいいよね？君はこれが大好きだもんね？」

ﾇチｬ ﾇﾙ ﾇﾙﾇﾙ．．

「…ﾝ‥‥ﾊ、…‥…ぁ…‥‥!」

そして花菜が最も弱い所は、突起の根元の…さらに言えば、左よりも右側が敏感だ。

彼はそこまで見抜いている。

そこを狙って優しく擦り続ければ、蜜口が柔らかく蕩けてゆったりと呼吸を始めるのだ。