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第18章 僕を見て

今までずっと…自分を殺して生きてきたのに



本性をひた隠し、道化(ﾄﾞｳｹ)として生きてきた僕の生(ｾｲ)は…やはり笑われるための価値しかなかったのか



これじゃあ……何も……

なにひとつ……

僕は何も……守れていない……



花菜……可哀想な君を救おうとした過去の僕も

君を自分だけの物にしたくて苦悩する僕も



君の心をこんな形で傷付けようだなんて、これっぽっちも願っていなかったのに──












．．．．





「ﾊｯ‥ﾊｯ‥、…ﾊｧ……ｯ…、ﾊ」



無駄、だったのか



「ﾊｧっ………ぅ、ｸ…」



僕はこんなに努力したのに



「ﾊ………ﾊｧ………ｯ」



これまでの我慢も、苦悩も、恐れも



君を守りたいが為の努力が全て…この一瞬で無に帰すなんて