この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第3章 ルール

テーブルを移動させて空いたスペースに、隅に畳んである布団を広げる。

ワンルームの部屋にひとつだけあるベッドを花菜にゆずった伊月は、この布団で眠るのだ。

それについて花菜は申し訳ないと感じていたが、伊月は彼女が床で寝るのに大反対したから。

「いつものココアを作るから、それを飲んだら寝るんだよ」

「まだあまり眠くないけど…」

「つべこべ言わない! 歯磨きも忘れないように」

「はーい」

布団を敷いて、テーブルを拭くためのふきんをキッチンまで取りに行くと、早くも皿洗いは完了していた。

湯を沸かし始めた兄の横。花菜はふきんを濡らしながら彼を見上げる。

「あの……ありがとう、お兄ちゃん」

自分が照れないように気を配りながらそう告げて、言い逃げ上等にさっさとリビングに戻る。

絞りが甘かったせいで、拭いたテーブルはびしょびしょになってしまい──

花菜はこそっと、自分のパジャマの裾で水滴をぬぐった。







/421ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ