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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第3章 ルール
パチン
....
暗がりと沈黙の中、外の雨音が激しくなった。
「──…可哀想な……花菜」
伊月は首にかけていたタオルを床に落とし
深く眠った彼女の頭に触れる。
「安心して。僕は真面目で不器用な…そんな君が好きなんだよ」
照明を消したばかり。まだ暗闇に目が慣れない筈が、彼の手は正確に花菜の黒髪を愛でる。
「他の誰がわからなくても……僕は、君の素晴らしさを知っている」
髪を撫でた指が──首筋をつたい下りる。
「僕はちゃんとわかっている…!」
下りたそこにある彼女のパジャマのボタンを…
ひとつ
「──…そう だ。……僕だけがわかっていればいいんだ」
ふたつ
「僕だけが……君を……」
みっつと、外して。
開けた( ハダケタ )胸元に指の先を滑らせた。