この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第20章 溺れた兄妹

そして

不破達とは反対側の廊下からは、さらに別の知人が現れた。


「あなた……!たしか彼の妹の」

「ぇ!?…っと」


声をかけたのは向こうのほうから。それに反応して振り返った花菜は、ほとんど忘れていた相手の顔をなんとか記憶に結び付ける。

昨日会ったばかりだ。

昨日、アパートまで伊月にファイルを届けに来た…そう、あの女だ。

『 伊月くんとは大学で知り合って。二年ほど前からお付き合いしています 』

自分は伊月の女なのだと宣告してきた人。

「ど…どうして、また」

何故またこうして会わなければならなかったのだろう。

「私が救急車を呼びました」

「あなたが、ですか…?」

「だって彼はインターンシップ先にも来ないし電話しても連絡付かないし…っ。嫌な予感がして彼の家まで行ったら中で…伊月くんが倒れて…!!」

「……!」

そこまで言うと相手の女は下を向き、つい大きくなっていた自身の声を呑み込んだ。

/421ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ