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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第21章 眠り姫の呪い
「もしかして新しい先生だったりして」
「それちょ〜いいじゃん!」
「だね!…でもなンか見覚えあったんだよねあの人」
「え、ももちゃんの知り合いなの?」
「いや知り合いじゃないんだけど、どこかで会った気がしてさ。これってドラマ的じゃない?運命の再会ってゆーかさ。……あ」
別に彼氏がいるにも関わらずそうやって色めく四人組の女生徒。
周囲を気にせず廊下に広がっているその横を
少し押し退けて通り過ぎたのは、花菜だった。
「──あっ、思い出した。鈴村さんと一緒にいた人じゃん」
「…?」
その時、花菜の姿を見てピンときたのか、ひとりが花菜を捕まえて言った。
「鈴村さんの彼氏でしょ?」
「…っ…なんの、こと?」
いきなり肩を掴まれた花菜は眠たい目をこすり、訝しげ(イブカシゲ)な表情で振り返った。