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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第21章 眠り姫の呪い

「俺がそんなイイヤツに見えるのかよ」

「だっ…だって最近の不破センパイは鈴村さんばっかり…──」

「…こいつばかり、何だ?まさか羨ましいのか。…ならお前が代わりになるか?」

「えっ、わたしが…!?」

不破の提案に、まんざらでもない反応をする。

女生徒たちは顔を見合わせると、この機を逃してなるものかと互いを小突き始めた。

「それってー…//…えっと、センパイの彼女になるって事ですか?」

「彼女?……別に呼び方はどうでもいい」

「それじゃぁ…//」

「──だが気を付けろよ」


思いがけないチャンスを掴んだ女生徒たちは自分の彼氏の存在も忘れたようで、四人同時に不破へすり寄った。

そこへ、不破がすかさず条件を告げる。


「飽きたら捨てる」

「…っ」

「飽きなかったら──…徹底的に壊してやる。壊してから捨ててやるよ」

「…こわす、って…ッ」

「代わりになるんだろ?」


すり寄る足が固まる。

不破はニコリともしないのだが、馬鹿にしているのが伝わる口調だ。


「今のところお前らに欠片の興味もわかないからな…。どうせすぐに飽きて捨てるだろうが」

「……!」

「……ああ、それかただヤリたいだけの猿なら話は変わる。オナホ代わりに使ってやろうか」

「…ぃッ…や、えと、あの…!やっぱりいいです」

みるみる顔色が悪くなる四人組は、最後のひと言を聞いてついに音(ネ)を上げた。

居心地悪そうにペコペコと頭を下げてから、教室の中へ姿を消していった。




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