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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第4章 発芽
「どうせあの女には逃げられたんだし代わりにヤってやればいいだろ。ちょっと可愛いぜ?」
「ヤルかよ…。そんな地味女」
「まーまーそう怒らずにさぁ。……なぁ? 君もヤりたいんだろ?」
ひとりが花菜の横に膝を付く。
ヤルとかどうとか、どんな意味なんだろう。
だが横に座って顔を覗いてきた男の笑みを見た花菜は、このやり取りに卑猥な含みを感じ取った。
だから胸の前で手を組んだ。
「あ…ッ、…あ…の」
「顔あかっ! やっぱり興奮してるな!」
「え…!?」
顔が赤いって
──…どうして?
「まさか下も濡れてんのか?」
「え? ちょ…っ…やめて!」
スカートをめくられた反動で、やっと彼女は抵抗を始めた。
男の手を振り払い、渾身の力で突き飛ばす。
すると膝立ちだった相手はバランスを崩して後ろに倒れてしまった。