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第1章 セックスフレンド-眞彩side-

「まだ、話は終わってないぞ。
おいっ！？眞彩、会社にイケメンは居ないのか？」

「居ないワケではないけど・・・どうしてお父様とお爺様は私に縁談を勧めるんですか？」

「兄の蓮は24歳で結婚した。
お前は今年25歳・・・」

「お兄様は特殊なのよ。私の回りは皆まだ独身だし・・・」

「でも、お付き合いしている男は居るんだろ？」

「まぁ、皆…彼氏は居るけど」

「眞彩お前には居ないだろ？」

柚希はセフレだし、私と柚希の関係を知れば、二人共卒倒すると思う。

縁談を勧めたい二人と話しても、時間の無駄で埒が開かないと思い、適当に話を畳み書斎を出た。


ドア越しに聞えて来るのは父を責めるお爺様の大声。

「お父様、ごめんなさい」と心の中で謝り、階段を上がった。