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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第23章 エピローグ
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救われる命もあれば、救われない命もある。
命の生死を日常的に感じるのが病院である。
それを理解して、俺は医者となった・・・
でも、それでも身内の死は辛い。
爺ちゃんは俺と眞彩の子の誕生を見届けるかのように、それから三日後・・・この世を去った。
「柚希・・・ゴメンね」
入院中の眞彩は通夜と葬儀に参列できない。
ベットの上で悔やんでいた。
「爺ちゃんの名前を貰って、赤ちゃんの名前・・・早斗(ハヤト)にしようと思うんだけど・・・いいか?眞彩」
「相馬早斗君か・・・いいわよ」
「良かった・・・」
俺はホッと胸を撫で下ろす。
他にも二人で考えた名前があったけど、ふと爺ちゃんの名前から名付けたいキモチが溢れた。早斗の命を救ったのは爺ちゃんかもしれないと思ってしまったから。
「じゃ俺は行くよ。眞彩」
「うん。私と早斗はこの病院でお留守番してるわ」
俺と眞彩、早斗の人生は平坦な道ではないかもしれない。
でも、父として医者として、早斗が背負った病と共に戦っていくつもりだ。
(完)
救われる命もあれば、救われない命もある。
命の生死を日常的に感じるのが病院である。
それを理解して、俺は医者となった・・・
でも、それでも身内の死は辛い。
爺ちゃんは俺と眞彩の子の誕生を見届けるかのように、それから三日後・・・この世を去った。
「柚希・・・ゴメンね」
入院中の眞彩は通夜と葬儀に参列できない。
ベットの上で悔やんでいた。
「爺ちゃんの名前を貰って、赤ちゃんの名前・・・早斗(ハヤト)にしようと思うんだけど・・・いいか?眞彩」
「相馬早斗君か・・・いいわよ」
「良かった・・・」
俺はホッと胸を撫で下ろす。
他にも二人で考えた名前があったけど、ふと爺ちゃんの名前から名付けたいキモチが溢れた。早斗の命を救ったのは爺ちゃんかもしれないと思ってしまったから。
「じゃ俺は行くよ。眞彩」
「うん。私と早斗はこの病院でお留守番してるわ」
俺と眞彩、早斗の人生は平坦な道ではないかもしれない。
でも、父として医者として、早斗が背負った病と共に戦っていくつもりだ。
(完)