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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第10章 スイート・ハネムーン
「二度とそんな無防備なコトはするなよ。眞彩」

眞彩の嬌声に刺激され、下肢の一部に血流が集まる。

「私…もうダメ…柚希が欲しい」

ひと晩出来なかっただけで、俺のカラダは眞彩を凄く欲していた。眞彩も同様で、自分の存在を求めてくれる彼女が堪らなく愛しかった。

眞彩の頬を染めながらおねだりするその様に、俺も応えた。

膝立ちすると浴衣の帯紐を解いた。じれったそうに浴衣とボクサーパンツを脱ぎ捨てる。

振り返ると眞彩も一糸纏わぬ裸で待っていた。


「愛してる…眞彩」
誰にも言うコトないと思っていた言葉が自然と口から出て来る。
何度も眞彩には何度も言ってあげたいと思う。
眞彩は俺の大切な人だから・・・

布団の中で濃厚なキスを交わし、そのまま一つになったーーー・・・


「・・・旦那さんと奥さんは結婚40周年の記念にこの熱海に旅行に来ていたらしい・・・」

「40周年か・・・」

セックスの後、眞彩の腕の中に抱いてピロートークを交わす。

「ハネムーンも熱海だったと言っていた」

「ハネムーンの想い出を蘇らせる為にもう一度来たワケだ・・・」

「そうなるな・・・」

「私達もそうする?」

「眞彩がそうしたいと望むならそうしよう・・・」

ずっとセフレなら、こんな甘い睦言は言わなかったと思う。
でも、俺達は夫婦。

交際はしていない。全てが新鮮さに溢れ、驚きとときめきの連続。
俺を一途に想う眞彩に尽くしてあげたい。
ずっとそれは終生変わらないと思う。


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