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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第13章 余命宣告
~眞彩side~
当人の祐早斗様には内緒で、私達は主治医の村角医師から検査結果を訊く。
「遅れてすいません」
急患を診ていた柚希が慌てて診察室に入って来た。
「検査結果はもう訊いたの?父さん」
「まだだよ。柚希」
「そうか…間に合ったみたいだね」
「・・・相馬先生。どうぞ」
控えていた看護師が柚希に椅子を用意した。
「サンキュー」
柚希は私の隣に腰を下ろした。
「では、皆さんがそろったようなので、検査結果の説明を致します」
皆、固唾を飲み、村角医師の説明を訊いた。
祐早斗様の癌は肺癌の中でも扁平上皮癌。
既に、リンパ節、骨に転移していた。
余命は半年。
癌は思っていた以上に進行していたのだった。
早祐さんは泣き出した。
「姉さん・・・」
妹の未祐さんが早祐さんを慰める。
80歳越えの高齢、放射線、抗がん剤治療に耐えられるだけの体力はないだろうと言われ、緩和療法を勧められた。
当人の祐早斗様には内緒で、私達は主治医の村角医師から検査結果を訊く。
「遅れてすいません」
急患を診ていた柚希が慌てて診察室に入って来た。
「検査結果はもう訊いたの?父さん」
「まだだよ。柚希」
「そうか…間に合ったみたいだね」
「・・・相馬先生。どうぞ」
控えていた看護師が柚希に椅子を用意した。
「サンキュー」
柚希は私の隣に腰を下ろした。
「では、皆さんがそろったようなので、検査結果の説明を致します」
皆、固唾を飲み、村角医師の説明を訊いた。
祐早斗様の癌は肺癌の中でも扁平上皮癌。
既に、リンパ節、骨に転移していた。
余命は半年。
癌は思っていた以上に進行していたのだった。
早祐さんは泣き出した。
「姉さん・・・」
妹の未祐さんが早祐さんを慰める。
80歳越えの高齢、放射線、抗がん剤治療に耐えられるだけの体力はないだろうと言われ、緩和療法を勧められた。