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再会という名のBAR
第2章 新しい店と新しいマスター
「ところでこのお店の名前って、再会という名のバー、までが名前なんですか?」
ごちそうになったビールが半分ほど減ったあたりで
瞳は潤平に訊ねてみた。
「そうなんです、長ったらしい名前だと思われてるでしょうがね、
ちょっとインパクトがあっていいでしょう?」
小さなフライパンでチーズを溶かしている潤平が
チラッと視線を送ってからまたフライパンの中を見つめた。
おつまみに頼んだ「チーズポテト」とやらは、
ポテトチップスの上にトロトロに溶かしたチーズをのせるのだと聞いて
即座に注文することにした。
そのとろけたチーズを山盛りのポテトチップスの上に流しかけて、
2人の前に差し出す。
慌てて口にいれたらやけどしそうな熱々なチーズが
たまらなくいい匂いを放っていた。