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再会という名のBAR
第1章 突然の別れ・・

電話の向こうで伊知子も声をあげて驚いた。

「うっそでしょ?川又さんが死んじゃったなんて・・
 だってまだ70前だよね?病気ってなんだったのよ?」

「そこまでは書いてなかったわ、さすがに。
 でも・・具合悪そうなとか病院通ってるとかそういう話も聞いたことなかったし・・
 脳とか心臓とかそっち系のやつじゃないの?」

脳梗塞、くも膜下出血、心筋梗塞・・・
急に襲ってきていきなり命を奪う。
川又さんは68歳だった。
そういう病気がいつ襲ってきてもおかしくない、そんな年頃だ。
ただ、死んでしまうには若すぎる年頃でもある。

「あたし達だって、明日は我が身だよ。40も半ば超えたら気をつけないとね」

伊知子の言葉に瞳はふーっとため息で返事をした。
46歳。
まだまだ若いからなどと不摂生を続けていれば、こういう事態になる可能性は
徐々に高まる。

あたし達も気をつけよう、と
かすれた声を最後に聞いて電話を切った。

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