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小悪魔な狼
第2章 二話 オナニー

私は、金縛りにあったかのように身動き一つ取れず、横目にその人物の様子をうかがうしかなかった。
百六十後半ほどの背丈。男子生徒だ。サラサラの短髪。整った顔立ち。制服を着こなす彼は、爽やかを具現化したような人だった。
見開かれた双眸と半開きの唇が、驚きを語る。無理もない。おそらく、彼も授業をサボった口だろう。そうして図書室に来てみれば、見知らぬ女子生徒が半裸になってオナニーに勤しんでいたのだから。
緑色のラインが引かれた上履き。彼は一年だ。林くんではない。その事実は私を安堵させるのと同時に、絶望に突き落とした。
――終わった。
おそらく、彼は林くんとは違う。見た目からして友人が多く、女子からも人気があるだろう。そして。
『三年の女子が図書室でオナニーしてたよ』
そう言いふらすだろう。
百六十後半ほどの背丈。男子生徒だ。サラサラの短髪。整った顔立ち。制服を着こなす彼は、爽やかを具現化したような人だった。
見開かれた双眸と半開きの唇が、驚きを語る。無理もない。おそらく、彼も授業をサボった口だろう。そうして図書室に来てみれば、見知らぬ女子生徒が半裸になってオナニーに勤しんでいたのだから。
緑色のラインが引かれた上履き。彼は一年だ。林くんではない。その事実は私を安堵させるのと同時に、絶望に突き落とした。
――終わった。
おそらく、彼は林くんとは違う。見た目からして友人が多く、女子からも人気があるだろう。そして。
『三年の女子が図書室でオナニーしてたよ』
そう言いふらすだろう。

