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契約的束縛ー羞恥公開調教
第9章 調教師の心



(無理をして笑っているのではないか?)


普通、顔に残る程の傷が付いて、笑っていられる筈が無い。
だと言うのに美波は、少し嬉しそうに笑っている。


今までの調教して来た女共とは違う、意志のある瞳。
だが内心は傷付いている事だろう、受けた傷によって。



「・・どうぞ櫻澤さん」


「すまんな・・」


出されたのは、デミグラスソース風のオムライス。
真ん中に生クリームらしき物が掛かっていて、意外に大人仕様。



「・・・
・・確かに旨いな・・」


「ありがとうございます‥
ソースがレトルトをアレンジしたのだったから、ちょっと心配だったんですけど‥‥」


「そんな風には感じない」


宮野や本郷が喜んで食べているのが分かる。
これは本当に旨い。


普段スタッフが料理を作ると言っても、所詮男所帯。
あまり手の込んだ物は出て来ない。


食べれれば良いと思っていたから、あまり料理には頓着していなかったのもある。



「美波は‥‥食べないのか?」


「食べますけど、仁科さんの分を作った後に食べます」


「食えるか仁科の奴‥
日中はかなり体調が悪そうだったんだが‥‥」


「でも何か食べないと‥
作って置いて来ますね」


「そうだな・・・」



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