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契約的束縛ー羞恥公開調教
第9章 調教師の心



(どうなのか‥
だが、美波のぬくもりは安心する)


本来眠りの浅い俺が、うっかり熟睡してしまった程には。


戦地や野生動物がたむろする場所に長年居たせいで、俺の眠りは非常に浅い。
深く眠れば死に繋がる、そんな日々を送ったせいだろう、熟睡という事は殆ど無い筈。


なのに美波を抱き締めた時、俺は本気で寝入っていた。
熱のせいか、美波のせいか、あのぬくもりに安堵して眠ったんだ。



「・・・・・」


オムライスに手を付けながら、俺自身も少々不味いとは思う。


仁科と同じく、俺まで美波に特別な感情を持ってしまっている。
このまま手放したく無いと思う程には。


契約は後半月あると言うのに、その半月でもし美波が墜ちたら俺はどうする?


ルールは絶対、美波であっても墜ちれば人身売買行き。
そして俺達も、美波には手を出せない。


調教中の女に手を出せないのは、会員も俺達調教師も同じ。


契約に、男を求めない事とある以上、誰一人美波に手を出す事は許されない、例え俺でもだ。



(契約期間が終了したら俺はどうする?)


もし、美波が墜ちずに契約成功したら?


俺は迷わず、美波を奪ってしまうかも知れない。
唯一の可能性を持つ美波、その分込める期待も大きい。



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