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契約的束縛ー羞恥公開調教
第13章 調教師の立ち位置

「じゃ今は血が欲しい状態だな?」
「今回は特に‥
ただの暴発ですし、それに・・・・・」
「それに???」
「・・・・・」
何故か仁科は黙り込んでしまった。
今の仁科の瞳からは、何を考えているのかを見抜くのは難しい。
「・・・仁科・・・」
「・・・
此処まで話して隠しても、ですか‥‥
血の契約の為に、美波から血を少し頂いたので、暫くは飢える事は無い‥
完全に波長が合う者の血は、少量で十分ですので‥」
「さっきも話していたな、血の契約と‥」
「先ずあり得ない事ですが‥‥‥
ごく稀に完全に波長が合う者が現れる‥
その人間とだったら、血と力の交換で、私と同じ眷族にする事が出来るんですよ」
「それが美波だった」
「気付いたのは随分と後になってです‥
刀谷の1件、あの時に美波の傷を治そうと、少しだけ美波の血を舐めた‥‥」
「・・・それで?」
「その時に気付いたんです、普通滲んだ程度の血で、人1人殺せるだけの力は使えない‥
なのに、多少不安定になりながらも、完全に力を制御出来た‥
だから唯一美波だけが、私の眷族になれる可能性があると・・・」

