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第18章 愛眼の調教師

「・・・・・
分かってる、俺の心の問題だって‥
調教師になろうと養成機関に行って、少しはマシになったと思った‥
だけど実際に男や金持ちの女を見ると、心が勝手に拒絶しちまう・・・」


「・・・・・
それは・・・此処に居るみんなが、宮野さんを甘やかすから、宮野さんはそれに甘えている‥
厳しい事を言っているようで、櫻澤さんも、宮野さんの心の負担にならないように考えて‥
だけど、それに甘えていたら‥‥‥ずっと抜け出せないよ？」


俺は・・・甘えてる？


主催もギリギリの所は、俺に無理強いしない。
本郷さんも仁科も。


俺は、ずっとそれに甘えてた？


嫌と言ったら、みんな聞いてくれるから‥


此処に来た時から、ずっと聞いてくれるから‥



「俺・・・
甘えてたんだ、みんなに・・・」


「キツい事を言っているかも知れないけど、それが宮野さんの為だから‥
みんなが言わないから私が言った、例え宮野さんに嫌われても、宮野さんが立ち直ってくれる方が良いもの」


「美波・・・俺・・・」


「考えるのは宮野さんだよ‥
このままじゃ、何時まで経っても変われない、だけどそれは、みんなの負担が増える事になるから‥
辛いのは宮野さんだけじゃ無い事、忘れないで・・・」