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契約的束縛ー羞恥公開調教
第22章 盟主の力

私は暫く庭に居るつもりだったが、主催も戻る気が無いらしい。
「風邪を引きますよ主催?」
「具合の悪い仁科に言われるとはな」
「・・・風邪には縁が無いもので‥
具合の悪さも、先ほどよりはだいぶ楽になりました」
「便利な躰だな」
本当に便利なのか?
死ぬ事も出来ない躰など、ある種の苦痛でしか無い。
その私が、漸く見付けた共に歩める者の存在。
「・・・
もう1本貰えますか?」
「・・・ああ・・・」
主催からまた煙草を貰い、咥えながら草むらに転がる。
「珍しいな?」
「そうですか?
・・・此処はあまり星が見えませんね・・・」
「星か‥
海外の頃は見えていたんだが、今はもうすっかり忘れてしまったな」
私に習って主催までも、草むらに寝転がってしまった。
「満天の星空が好きでした‥
良くこうして何時間も星を眺めてたんです、今は何処に行けば見れますかね?」
「そうだな、富士山のてっぺんとかか?
雲より上、そんな場所だったら見れるだろうよ」
出ない答えに苛々するよりもと、たわいもない話を振って見たが、主催も空を見詰めながら、だが思案顔。

