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第25章 衝撃的連鎖ｰ主催の判断

こういう事は、元自衛官の本郷さんが一番詳しい。
１０分、主催の方は間に合うだろうか？



「・・・・・
私が囮になります‥
本郷さん達は車で出来る限り遠くへ行って下さい、私は主催の覚悟を無駄にする気はありませんので・・・」


爆薬が爆発するまで、私が囮になり警察を撹乱すれば良い。



「だが仁科はどうする？
此処から出れば、戻る事は出来ないぞ？？」


「勿論承知しています‥
美波が本郷さん達と一緒に行動している限り、私の方は後を追えますので、その心配は無用‥
それと美波、辛いと思いますが、力を貸して頂けますか？」


「仁科さん！？」


本郷さんの肩に担がれている美波が、バタバタと動く。
本郷さんも仕方無く、美波を地面に下ろした。



「・・・
美波の助けが必要なんです‥
幾ら私でも、この大人数を１人の力では‥‥無理、分かりますよね美波？」


「・・・
分かって、います‥
だけど、必ず追い付いて・・・」


「勿論ですよ」


美波が腕を私に差し出す、本郷さんも宮野も見ている中、私は美波の腕に牙を立てた！



「っ！！」


「少し多めに血を頂きます、暫くフラ付くでしょうが、我慢して下さい美波」


「・・・はい・・・」


牙を刺した場所から流れる血。
牙で刺し、パートナーから血を貰うからこそ、強力な力を得る事が出来る。
そして、それは唯一美波にしか出来ない・・・・・