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契約的束縛ー羞恥公開調教
第27章 それぞれの道

『どっちの仁科さんも仁科さんです』
屋根の上で私が言った言葉‥
本来の姿に悩んでいた仁科さんに、私が言った言葉‥
「・・・
気付きましたか美波?
茶髪でも金髪でも、私は私に変わりはない‥
見た目が問題じゃなく中身が問題、私も漸く割り切れるようになったようです」
「そう‥‥
良かった、そう思ってくれて‥」
「一番の理由は、本郷さんと宮野があまりにも柔軟過ぎるせいですが‥
もう少し肩の力を抜こうかという気にはなりました」
「柔軟って‥
俺って馬鹿??」
「そうじゃないだろ宮野、少しは良い意味で取れよ」
「私も良い意味で言ったんですがね宮野?」
「良い意味ですよね宮野さん?」
「俺ばっか攻められてね!?
・・・こうなったら!」
あっ、宮野さんが椅子に座っていた仁科さんに・・・突撃!?
「宮野っ!?」
「仁科の金髪が面白そうじゃん?
こうして変えたら‥‥やっぱ面白れぇ―!」
仁科さんの髪を掴んでワシャワシャ。
髪がすっかり上がってしまった仁科さんは諦め顔、誰も予想していなかった宮野さんの行動に、私も本郷さんも横を向いて吹き出してしまった。
「いくら何でもこれは‥‥」
「仁科の髪、超面白いっ!」
「はぁ‥‥
何故か金髪だと簡単に髪が上がるんですよ、茶髪だと整髪料を使わないと上がらないというのに‥
というより私だけ攻撃ですか?
それに本郷さんも美波も、そこまで笑わないで下さい!」
「いや、すまん‥
流石に耐え切れなかった」
「ごめんなさい私も‥」
だって、宮野さんに好きなようにされている仁科さんなんて、絶対に見れないと思ったもの。

