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それを、口にすれば
第4章 恥ずかしいお願い
「ああああっ……!」
これが、同じ行為だろうか……?
良介がしてくれていたものとは全く違うように感じた。
しかし大きな快感に包まれたのもつかの間、結城の舌はすぐに離れてしまう。
その、繰り返しだった。
「もっと強く吸ってあげることもできるんだよ……優雨さん、貴女がそれを口に出して望んでくれたなら」
「はあっ……はあ……でも……でも……」
翻弄される優雨の耳に突然、良介の声が聞こえて来た。
「……つまらない女なんですよ……優雨は。そんなこと言える訳がない」
その声には、優越感のようなものが滲んでいた。
優雨は気付かなかったが、同時に密かな安堵の色も……。
(悔しい……)
いつだって良介はそうだ。
いつも優雨を見下してきた。
良介のセックスでここまで感じたことはなかったのも、日頃から良介が言う通り自分の身体のせいであり、さらに性的魅力も少ないせいなのだと思ってきた。
だけど、結城とだったら……?
優雨は気付いた。
良介との夫婦生活が淡白なものだったのは、自分のせいだけでは無かったのだ……。
これが、同じ行為だろうか……?
良介がしてくれていたものとは全く違うように感じた。
しかし大きな快感に包まれたのもつかの間、結城の舌はすぐに離れてしまう。
その、繰り返しだった。
「もっと強く吸ってあげることもできるんだよ……優雨さん、貴女がそれを口に出して望んでくれたなら」
「はあっ……はあ……でも……でも……」
翻弄される優雨の耳に突然、良介の声が聞こえて来た。
「……つまらない女なんですよ……優雨は。そんなこと言える訳がない」
その声には、優越感のようなものが滲んでいた。
優雨は気付かなかったが、同時に密かな安堵の色も……。
(悔しい……)
いつだって良介はそうだ。
いつも優雨を見下してきた。
良介のセックスでここまで感じたことはなかったのも、日頃から良介が言う通り自分の身体のせいであり、さらに性的魅力も少ないせいなのだと思ってきた。
だけど、結城とだったら……?
優雨は気付いた。
良介との夫婦生活が淡白なものだったのは、自分のせいだけでは無かったのだ……。