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それを、口にすれば
第4章 恥ずかしいお願い
腰がガクガクと震える……。
大げさではなく、こんなに感じたのは生まれて初めてだった。

けれど、何か……もどかしいような、そんな気分にもなる。
何かに手が届きそうで、届かないような……。

「直接舐めたら……どんな風になるだろうね。優雨さんはどんな声でイクんだろう……ご主人にも聞かせてあげましょう」

夫の存在を一瞬忘れかけていたことに気付き、ドキリとして隣を見ると……良介は血走った目でこちらを見ていた。
その肩に理沙子が寄り添い、うっすらと笑っている。

二人はどんな思いで見ているのだろうか……。

「ああっ……うう……」

執拗に繰り返されるクリトリスへの刺激に、もう我慢の限界だった。

イクということを経験したことがない優雨にははっきりと分からなかったが、それでもそれがすぐ近くまで来ているような予感があった。

しかしそんな姿を夫に見られてはいけないという気持ちも強い。

でも、知りたい……それを、知りたい……。

身体の底から突き上げてくるような想いと板挟みになり、いつしか優雨は泣いていた。

「うっ……うっ……う……わかんない……わかんない……」

ショーツをずらし、結城の舌が直接クリトリスを舐め上げる。

「あっ……あっ……」

「感じるでしょう……だけどこのままではイけない筈だ」

ペロペロと悪戯に優雨を弄ぶ結城の舌。
それが唐突にクリトリスを強く押しつぶすように動くと、優雨の身体に電流が走った。
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