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しあわせのカタチ
第2章 浮ついた気持ち

フロントガラス越しに見る海はただ広くて、波が押し寄せては引いていく。
何度もなんども繰り返すその動きを見つめながら、どちらからともなく手を繋いだ。
大丈夫。
これは浮気じゃない。
「若菜ちゃんは、彼氏のこと好きなんだよね?」
不意に聞かれ、戸惑いながらも、「・・・うん。好き」と答えた。
「俺も実は彼女いるんだよ」
和也くんは続ける。
「俺も今、彼女とあんまうまくいってなくてさ...」
カッコ悪いよな、と笑う姿がどこか寂しげで、私は繋いでいた手をぎゅっと強く握った。
見つめ合い、お互いの寂しさを紛らわすために抱き締め合う。
大丈夫。
これは浮気じゃない。
孤独を埋めるためのただの行為。
そんな都合の良い話なんてないのに…。
何度もなんども繰り返すその動きを見つめながら、どちらからともなく手を繋いだ。
大丈夫。
これは浮気じゃない。
「若菜ちゃんは、彼氏のこと好きなんだよね?」
不意に聞かれ、戸惑いながらも、「・・・うん。好き」と答えた。
「俺も実は彼女いるんだよ」
和也くんは続ける。
「俺も今、彼女とあんまうまくいってなくてさ...」
カッコ悪いよな、と笑う姿がどこか寂しげで、私は繋いでいた手をぎゅっと強く握った。
見つめ合い、お互いの寂しさを紛らわすために抱き締め合う。
大丈夫。
これは浮気じゃない。
孤独を埋めるためのただの行為。
そんな都合の良い話なんてないのに…。

