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連攣鎖(つれづれぐさ)
第30章 ランパブⅡ
店を出ても先輩は私と手を繋いでいる。

「あ〜、電車あるかなぁ、もう面倒だから、俺泊まってくわ。
お前はどうする?」

「え?」

「まだ電車あるだろ?
帰るなら俺カプセル泊まるし、お前くるなら、シティ行くし…」

そう言う先輩の繋いだ親指は私の手の甲を撫でていて、
私はキュンと摘ままれた乳首の疼きを忘れられなくて…

「私も泊まる…」

小さな声で返事をしました。


いきなりラブホに行こうと誘われたら、間違いなく断っていたでしょうけど…


先輩は、無言で手を引き、ずんずんと進み、でも撫で擦る指は止まらなくて、
駅近のシティホテルにチェックインしました。

白を基調にした清楚な部屋で、部屋にはいると少し冷静になりましたが、体の疼きは収まりません。

「おいで、」

カッターシャツにトランクスになった先輩がさっさとベッドに横たわって呼んできます。

私は服をきたまま立ち尽くしていたのです。

まだ、春になりかけの冬で、暖房を入れてもタイル張りの部屋はすぐには暖まりません。

トントン…と指し示された先輩の脇に私はちょこんと正座しました。

「飲みすぎたな。」

先輩はそう言って自分に跨がるように促します。
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