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支配~control~
第7章 愛と闇
「…お願いッ…やめ…」
ガクガクと足が震えて、目の前が真っ白になっていく。

電車の中で、公衆の面前で…知らない男の人の手によって逝ってしまうのか…。

…イヤだ。

純さん…っ。



...と、その時、私の身体と男の間に人が入ってきて、強引に引き離してくれた。

純さん...。

上がる息のまま、その人影の方を見る。

「…あ」
その人影は純さんではなくて、以前にも助けてくれた人…。

「…陸さん」

「大丈夫?」

「あ、…」
声が出せなくて、こくんっと頷くと、陸さんは笑顔を見せた。

「良かった…」

「ありがとう…ございます」

陸さんが扉に手を付いて、私の周りに少しだけ隙間を作ってくれた。
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