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支配~control~
第7章 愛と闇
「降りるよ」
純さんに手を引かれて電車を降りる。

どこに行くのか解らない。
ただ、純さんが何か怒っていることだけはすぐに解った。

「あ…あの」
思い切って話し掛けてみても、何も返事は返ってこない。
返ってくるのはただ腕を掴まれるその痛みだけで、不安な気持ちが押し寄せてくる。


この頃少し、純さんのことが解ってきた。

意地悪だけど優しい所もあって。
いつも美味しいよってご飯を残さず食べてくれて。
どんどん惹かれていった。

純さんに褒めてもらいたくて…純さんの温もりを感じていたくて...。

“お仕置き”と称して、酷いことをされても、その後に必ず、『よく頑張ったね』と褒めてくれたから。
それだけで、私の心は震えたんだ。

だから…。
今日もまた、そうだと思った。


でも。

それなのに…。
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