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支配~control~
第2章 天使と悪魔
何…。
これ。
すごく、
すごく、暖かい…。
優しくまぁるく包んでくれる。
まるで壊れやすいものを扱うみたいに…。
ー…。
「…ん」
目覚めたそこはあまり見慣れない部屋で一瞬どきっとした。
けど、すぐにこの部屋の持ち主はわかる。
私を包み込んでくれてるこの人。
その寝顔は穏やかで、でもどこか寂しげで…。
腕に抱かれたまま手を伸ばして頬に触れる。
純…さん…。
「何?」
心の中で呟いた言葉に返事が返ってきて焦る。
「あ、え…ごめんなさい」
手をさっと退ける。
「…もっと、触って」
そう言うと純さんは腕を引き、また触らせた。
「茜は、俺のものだよ」
頬に触れる私の手をぎゅっと握ってそう言う純さんの手は暖かくて、夢でみた暖かさとよく似ていた。
「純…さん」
私は返事をする代わりに名前を呼んだ。
心の中では、もう純さんから離れることは出来ない…、んーん、違う。純さんから離れたくないって、そう思っていた。
だけど、それを言葉に出すと、何かが壊れてしまいそうで…怖くて、私は何も言えなかった。
これ。
すごく、
すごく、暖かい…。
優しくまぁるく包んでくれる。
まるで壊れやすいものを扱うみたいに…。
ー…。
「…ん」
目覚めたそこはあまり見慣れない部屋で一瞬どきっとした。
けど、すぐにこの部屋の持ち主はわかる。
私を包み込んでくれてるこの人。
その寝顔は穏やかで、でもどこか寂しげで…。
腕に抱かれたまま手を伸ばして頬に触れる。
純…さん…。
「何?」
心の中で呟いた言葉に返事が返ってきて焦る。
「あ、え…ごめんなさい」
手をさっと退ける。
「…もっと、触って」
そう言うと純さんは腕を引き、また触らせた。
「茜は、俺のものだよ」
頬に触れる私の手をぎゅっと握ってそう言う純さんの手は暖かくて、夢でみた暖かさとよく似ていた。
「純…さん」
私は返事をする代わりに名前を呼んだ。
心の中では、もう純さんから離れることは出来ない…、んーん、違う。純さんから離れたくないって、そう思っていた。
だけど、それを言葉に出すと、何かが壊れてしまいそうで…怖くて、私は何も言えなかった。