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支配~control~
第5章 暖かい時間
茜が作ってくれた朝ご飯は、ご飯に味噌汁、卵焼き、焼き魚…と、純和風と言った感じの物が並んだ。

口の中に運ぶ。

それを心配そうに見る茜の姿。

「…美味い」
心の底から出た感想だった。

「本当ですか?」
どこかほっとした表情で見つめる茜に、もう一度、「美味しいよ」と答えた。

「良かった…」
と、箸を動かす。

ふと茜の首元に目をやる。
襟の下に赤い物…。
俺の視線に茜も思い出したように首元を意識した。

「あ…これ…取り方、解らなくて…」
首輪に手をやる。

「似合ってるよ」
俺は茜の頬に手を添えた。

みるみるうちに、赤くなる顔。
目線を落とす。

こんな反応されると…。
…苛めたくなる。
「それ付けたまま会社行く?」

「え…」
慌てた顔で俺を見つめる。

何でこうもこいつは俺のツボをついてくるのか…。

「嘘だよ」
俺は、味噌汁を口にした。
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