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Hounds of Love
第20章 海
青い空。
白い雲。

青い海。
白い砂浜。

青と白。
二色のコントラスト。

「海ーーーっ」

ばーっと走り出す彼。

「ほら、ナツも早く来いって」

初めての海デート。

思い切って選んだビキニが今更恥ずかしくて…。

少しでも細く見えるように選んだけど…大丈夫かな…。

「ナツ、何してんだよ」

「や、だって…ハル、水着見て何も言ってくれないから…」

キョトンとした目で私を見る。

「なんだよそれー…可愛いに決まってんじゃん」

「今更良いもん…嘘ばっかり」

少しふてくされて見せた。

「本当だって…ほらこっち来いって…」

ぐいっと腕を引っ張られて、海の中に連れて行かれる。

「きゃっ…」

「俺だってドキドキしてんの」

後ろから腕を伸ばされ、彼の胸の中にすっぽりはまった。
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