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Hounds of Love
第9章 甘いケーキ
店が終わってからフロアに残っていたのは、私とハルさんとシュンさんの3人。

シュンさんは、ハルさんよりも先輩で、スイーツ作りがとっても上手。
でも、少しキツくて怖い先輩。
だから、内心ドキドキしていた。

「じゃあ、生クリーム泡立てといて」
シュンさんに言われて、泡立てる。

「もっとしっかり」

「はいッ」
しばらく泡立てて、やっと角が立って、OKを貰った。

「じゃあ、早速作っていこうか…」
シュンさんがそう言った瞬間、私はハルさんに腕を取られ、自由を奪われた。
「え、な、なんですか?」
ちょっとしたパニック。

そのままテーブルの上に寝かされ、テーブルの脚に片足ずつ固定をされた。
「や、な、何?離してくださいッ」

「何って…スイーツ作りだけど…」

「やだッ、離して…」

「ナツはスイーツ作りに欠かせない大事な材料なんだよ」
ふっと耳に息を吹きかけられ、私は震えた。
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