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雨のち晴れ
第1章 曇り空
でも、このことがきっかけで、2人の関係は少しずつ変わっていった。

浩輔はすぐに自分の感情をぶつけるようになり、この時のように手をあげたり、時には荒々しく体を弄んだり…裏の顔が姿を現し始めたんだ。

その後に必ず、優しい声で「ごめん。でも凛が悪いんだよ」と言い、ギュッと抱きしめてくる。

そこにはもう、優しくて自慢だった浩輔の姿はなかったんだ。

別れようと思ったことは何度もある。

それでも、私は浩輔のそばを離れることが出来ずに今でもこうやって付き合ってる。

理由なんてわからない。


…別れを告げた時の浩輔が怖いから?

…浩輔のことが好きだから?

………。



愛情、恐怖、同情…いろんな気持ちがごちゃごちゃになって、私は過ちを犯した。

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