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雨のち晴れ
第2章 荒れ模様
そんな時に決まって現れてくれたのが蒼太くん。
私の『助けて』のサインが通じてるかのように現れてくれてたけど、今は来ない。

そりゃ、そうだよね...。

大きく煙を吸い込んで、ふぅっと長く吐く。

そうすることで、少し心が落ち着く。

浩輔には、私の『助けて』は通じてない。
私のキモチなんて全く解ってくれない。

今日も、苦しい貼り付けられた笑みを残して部屋を出たけど、『気を付けて帰れよ』って...。
『またな』...なんて言って...。

なんで、私は彼と一緒にいるんだろう。

こんなうじうじした自分が嫌い。

誰かに助けを求めてる、そんな自分が嫌。

嫌、なのに...誰かに気付いて欲しくて。
そんなずるい考えが頭を支配してて...。
ほんと、嫌になる。

私は、ぼーっとただ振り続ける雨を、地面に落ちて跳ねる雫を、ただ、眺めていた。
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