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伝わらない想い
第1章 ~5年前~
でも、実際は。

研修やなんやらで慌ただしく過ぎていく毎日。

覚えることが山積みで。

やっとブルースカイで集まれたのは、3ヶ月経った頃だった。

「陸、お待たせ」
純は前の席に腰掛けた。
「優希は?」

「あぁ、今日急に大阪に出張になったんだって…朝から連絡あった」

「え…俺今ここ来る時見かけたんだけど…気のせいか」

俺は何も気にせず飲んだ。

仕事のこと。
女のこと。


そして、やっぱり変わらず、純は女と消えた。


その何も変わっていない感じが今はやけに嬉しかった。

あー…。
優希に会いたいな。
そんなことを思いながらグラスに残った酒を流し込んだ。
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