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伝わらない想い
第7章 素直な気持ち
~~~ーーー...。

「茜」
腕枕をしてくれる純さんの声にぴくっと反応する。

「店で放っておいて悪かったな」

「ぁ、大丈夫です...でも...」

「でも?」
私の続きを促す。

「でも、...」

「優希のこと?」
私はこの人に隠し事は出来ない。
なんでもわかってしまう。

「はい...あの人は、ちょっと、苦手...です...」
友人のことを悪く言われるのは、純さんも嫌だろう。
だけど、正直に自分の気持ちを言葉にした。

私も一緒にいるのに話す内容は昔のことばかり。
まるで私なんていないかのように3人の世界にしたがる。
私の知らない純さん。そして、陸さん。

人目も憚らず陸さんの腕に絡み付く。
あれはお酒に酔っていたから...?
きっと違う...。

純さんはもちろん、陸さんも私の大切な人。

だから、あの人のことも好きになりたい。
そう思っていたけど。

「それで蘭のとこ行ったんだ」

「...はい」
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