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伝わらない想い
第9章 伝えたい想い
「陸くん、蘭のこと、よろしくね」
話はまとまったとばかりにお母さんが言った。
「ちょ、え、おい...」
お父さんはまだあたふたとしている。
「腹括りなさい」
びしっときつくお母さんが言う。
それから少し間を置いてお父さんが言った。
「陸」
「はい」
「蘭は小さい頃から感情をあまり表に出さない子だった」
...。
「解りにくいこともあると思う」
...。
「それでいて実は心の中では考え過ぎてたりして」
...。
「勝手に不安がってたり」
...。
「だから、困ることもあると思う」
...。
「結構面倒臭い奴なんだ」
...。
「けど、俺たちにとっては世界一の娘なんだよ」
「はい」
「蘭のこと、よろしく頼む」
「はい」
...。
「お父さん、お母さん...ありがとう」
二人の目に光るものが見えた。
話はまとまったとばかりにお母さんが言った。
「ちょ、え、おい...」
お父さんはまだあたふたとしている。
「腹括りなさい」
びしっときつくお母さんが言う。
それから少し間を置いてお父さんが言った。
「陸」
「はい」
「蘭は小さい頃から感情をあまり表に出さない子だった」
...。
「解りにくいこともあると思う」
...。
「それでいて実は心の中では考え過ぎてたりして」
...。
「勝手に不安がってたり」
...。
「だから、困ることもあると思う」
...。
「結構面倒臭い奴なんだ」
...。
「けど、俺たちにとっては世界一の娘なんだよ」
「はい」
「蘭のこと、よろしく頼む」
「はい」
...。
「お父さん、お母さん...ありがとう」
二人の目に光るものが見えた。