この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
伝わらない想い
第4章 幸せを願う

「あんな奴、やめとけよ」
心の中の声が溢れ出し、口から出ていた。
「俺だったら茜ちゃんを泣かさない、ずっと笑わせてあげられる」
今まで溜まっていたありったけの気持ちをぶつけるように叫んだ。
「ダメ、です...」
そんなにあいつが良い?
キミにこんな想いばかりさせるあいつが?
俺は拳を握りしめる。
「...今、そんなに優しくされたら...私、甘えてしまうから...」
そう小さく笑う彼女を俺はまた腕の中に閉じ込めていた。
「俺に、甘えたら良い」
彼女の苦しみを溶かすように強く抱き締める。
これでみんなが幸せになれるとは思っていない。
けど、今彼女を離すと、すーっと消えてしまいそうで怖かった。
今はとにかく彼女を守りたい。
そう思った。
だから、背中に彼女の腕が回るのを感じて、俺は心底ホッとしたんだ...。
心の中の声が溢れ出し、口から出ていた。
「俺だったら茜ちゃんを泣かさない、ずっと笑わせてあげられる」
今まで溜まっていたありったけの気持ちをぶつけるように叫んだ。
「ダメ、です...」
そんなにあいつが良い?
キミにこんな想いばかりさせるあいつが?
俺は拳を握りしめる。
「...今、そんなに優しくされたら...私、甘えてしまうから...」
そう小さく笑う彼女を俺はまた腕の中に閉じ込めていた。
「俺に、甘えたら良い」
彼女の苦しみを溶かすように強く抱き締める。
これでみんなが幸せになれるとは思っていない。
けど、今彼女を離すと、すーっと消えてしまいそうで怖かった。
今はとにかく彼女を守りたい。
そう思った。
だから、背中に彼女の腕が回るのを感じて、俺は心底ホッとしたんだ...。

