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伝わらない想い
第5章 伝わらない想い
ブルースカイ。

久しぶりに来る俺をこの店は何も変わらず受け入れてくれる。

店に入った瞬間、マスターがにこっと静かに笑って迎えてくれた。
蘭はつい昨日会ったかのように普通に『今日は何にする?』と話し掛けてくれた。

でも、今日は酒を飲みに来たんじゃないんだ。

「悪い、ちょっと...」
俺の目線の先にはアイツ。

女がベタベタと張り付いているアイツ。

「純」

「...陸」
気だるそうにこちらを見る純を俺は睨み付けた。

「お前いつまでこんなことやってんだよ」
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