この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
伝わらない想い
第7章 素直な気持ち

コートを着込み、以前陸に貰ったニット帽をかぶる。
あの日、この帽子を貰ってから1番のお気に入りになった。
やっと本格的な冬になって、この帽子の出番も増えていた。
玄関先の姿見で最終確認をして部屋を出る。
その瞬間、冷たい風が肌を刺した。
「寒っ...」
いつものようにスーパーに寄って買い出しを済ませる。
そして、2時頃お店に着く。
「蘭、お疲れ」
「お父さん」
お店が開いてる時はマスターと呼ぶけど、今はまだ準備中。
「今日はエビが安かったからアヒージョ作ろうと思って...」
「いつも悪いな」
「こちらこそ、働かせてくれてありがと」
エプロンを付けて、今夜のメニューの下拵えを始める。
「母さんが、近いんだから家に顔出すようにって言ってたぞ」
「はぁい」
気のない返事を返してエビの皮を剥いた。
あの日、この帽子を貰ってから1番のお気に入りになった。
やっと本格的な冬になって、この帽子の出番も増えていた。
玄関先の姿見で最終確認をして部屋を出る。
その瞬間、冷たい風が肌を刺した。
「寒っ...」
いつものようにスーパーに寄って買い出しを済ませる。
そして、2時頃お店に着く。
「蘭、お疲れ」
「お父さん」
お店が開いてる時はマスターと呼ぶけど、今はまだ準備中。
「今日はエビが安かったからアヒージョ作ろうと思って...」
「いつも悪いな」
「こちらこそ、働かせてくれてありがと」
エプロンを付けて、今夜のメニューの下拵えを始める。
「母さんが、近いんだから家に顔出すようにって言ってたぞ」
「はぁい」
気のない返事を返してエビの皮を剥いた。

